新薬師寺の香薬師如来(再)


新薬師寺の香薬師如来(再)




新薬師寺は東大寺の南方、飛火野の南、高畑町にあります。



新薬師寺は小さなお寺ですが、本堂は天平時代の建物で、すっきりしたたたずまいは和辻哲郎が絶賛しています。なるほど南門の石段に座って本堂をみていると、心が穏やかになっていい気分になります。



本堂の壇上には国宝の薬師如来と十二神将のパノラマ空間が展開されています。本尊の薬師如来は仏像にしては目がくっきりとしており、そのためか眼病の仏とされています。



現在奈良の仏像のスターは興福寺の阿修羅王のようですが、かつては新薬師寺の十二神将のうちの伐折羅大将でした。








そして何よりここには、香薬師という素晴らしい仏像がありました。

法隆寺の夢違観音、深大寺の釈迦如来とともに白鳳三仏といわれる仏像です。これらは代表的な白鳳仏で、小ぶりなかわいらしい仏であるためファンが多く、私もその一人です。



ところが、この新薬師寺の香薬師は3度の盗難にあい、現在も行方不明となっているのです。現在はそのレプリカが本尊右前方に安置されています。



この数奇な仏の行方を巡っては、元産経新聞記者・貴田正子の「香薬師の右手」(講談社)に詳しく記されており、香薬師を追って現在も取材を続けています。



貴田氏によると、4年前には仏像の行方もかなり範囲が狭まり、見通しは明るいということですが、まだ発見には至っていません。



香薬師がみつかったら、すぐに拝観しようと待っているところです。






香薬師に関する情報があったら、すぐに警察までご連絡ください。

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