お寺の掲示板


お寺の掲示板




お寺の門前にある掲示板が、気になっていました。

抹香臭い標語もありますが、時々ハッとする言葉に出会うことがあるのです。



たいがいは、宗派で出している種本があって、それを順に貼り出しているのだろうと思っていました。



ところが、そのほとんどはお寺の住職や関係者が考えて書いているのだそうです。







 そんな、お寺の標語について、もっと知りたいと思っていたところ、ずばり江田智昭著『お寺の掲示板』という本がありました。

 

図書館に予約したところ10番待ち位で、ひそかに人気を呼んでいる本だということがわかりました。



以下は、その『お寺の掲示板』から引用したものです。





私は知りませんでしたが、2018年にテレビ朝日の『タモリ倶楽部』で「お寺の掲示板大賞」が特集されたそうなので、ご覧になった方もあるでしょう。



「お寺の掲示板大賞」とは、SNSのTwitterやインスタグラム上にお寺の掲示板の写真を投稿してもらい、そのなかからすぐれた作品を選んだものです。



4か月間で、約700の作品が集まったそうです。





この企画の大賞は、「おまえも 死ぬぞ」。






迫力満点、満点過ぎてショックを受けるかも!

ふだんはすっかり忘れていますが(そればかり意識していては、生きていけませんが)、人生に最後の日はやってきます。

著者は「誰もが経験することとして、死を身近に意識することによって、また違った「生の顔」が見えるのではないでしょうか」といっています。





表紙には「ばれているぜ」。

ぐさりとくる言葉です。

仏さまは、どこにでもいてあなたの行いをみているのです。





「NOご先祖 NO LIFE」が印象に残りました。

命のリレー、ご先祖なくして、自分はいないのです。

計算上は、10代さかのぼると1024人、20代では1048576人の先祖が存在するそうです。命の歴史とは、すごいものです。




このほか印象に残った標語、面白い標語の写真をお借りしました。












最後のところに、タモリの言葉があります。





「やっぱり近道はないよ。

真ん中の王道が近道なんだよ。タモリ」



仏教では、中道(ちゅうどう)という言葉を連想するそうです(著者)。



私は、ここから「論語」の一節を連想しました。

「行くに径(こみち)に由(よ)らず」

大通りを通って行け、近道はするな、という意味です。



近道を求めてはいけないのです。

「お寺の掲示板」を探っていくうちに、タモリのこの言葉に出会いました。



これも「仏縁」でしょうか。

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