『三州奇談』専門ブログを始めます



はじめに


これは『三州奇談』専門のブログです。加賀・能登・越中の149話について語ります。



金沢は陰翳のある町であった。ところが観光客の増加とともに、日陰の部分が大層少なくなってしまった。
泉鏡花が親しんだお化けをはじめとして、金沢城下はお化けたちの棲む所であった。それが新幹線開通後は、お化けのいるところがなくなってしまった。お化けたちは町の周縁に隠れてしまったのである。

金沢の文化にふれるために観光客は訪れるが、人々が文化というものにはお化けも含まれ、その文化の一端を担っている。

たとえば金沢の文豪・泉鏡花はお化けや魔所、幽霊、怪異現象などを愛して作品にしたが、これらを前面にだし「金沢のお化けたち」という催物を、毎年ひっそりとやるというのもいいだろう。

お化けの先輩の町には鳥取の境港がある。そこには水木しげるロード、JR境線の鬼太郎電車、水木記念館、妖怪神社、ねずみ男駅(米子駅)などが揃っている。水木ワールドである。

一方、金沢には鏡花のお化けものを始め金沢らしいお化けたちが、町のなかに揃っている。それらを地域的(ゾーン)やお化けのキャラクター別に整理すれば面白いものができあがり、お化けの町金沢を売出すことも夢ではないだろう。

文化都市というと、伝統文化や伝統工芸といった何やら堅苦しいことが浮かぶが、そこにお化け文化が加わればさらに奥行きが広がるだろう。

「新幹線で金沢にお化けを見に行こう」というキャッチフレーズを発信すれば、お化けたちはきっと張り切って協力してくれると思う。そして境港市と姉妹都市になろう。

だが金沢は変に格式を重んじる都市である。住民にもマスコミにもそんな風土がある。お化けごときを看板にするなどとんでもないないという向きがあるだろう。しかしお化けを愛する企画力・実行力、そして良識ある人(笑)は、必ずいる。
そうすれば、お化けたちはもとの棲家に戻ってくるに違いない。
  
お化けたちをもとの棲家に戻すためにー
金沢には近世の奇談集『三州奇談』がある。正編続編合わせて149話があって、どこからでも読める一話読み切りである。

このブログは、この奇談集から一つづつ妖怪たちを現代にタイプスリップさせとゆこうとするものだ。
奇談なので楽しく読み進みたい。


ということで、これは『三州奇談』のお化け、妖怪、奇聞専門ブログです。時々思い出したら訪問してみてください。



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